2013年3月15日金曜日

ストーカー行為 検挙件数倍増

ストーカー事案は前年比5302件増(36・3%増)の1万9920件で、ドメスティックバイオレンス(DV)事案は同9621件増(28%増)で4万3950件に上り、統計開始以来、ともに過去最多となった。

警察庁によると、ストーカー規制法に基づく警告は2284件(前年比77・3%増)▽禁止命令など69件(同25・5%増)▽摘発351件(同71・2%増)-となった。被害者とストーカー行為者との関係は、交際相手(元を含む)が52・5%と半数以上だった。

ストーカー事案を同法以外で摘発したのは1504件(同91・3%増)と大幅増加。殺人(未遂含)は3件(同57・1%減)にとどまったが、脅迫 277件(同207・5%増)▽住居侵入270件(同116%増)▽傷害243件(同102・5%増)▽暴行141件(同127・4%増)と増加した。

DV事案では、DV防止法に基づき、被害者の転居先など住所を知られないようにするなどの援助は1万3059件(前年比26・9%増)▽保護命令違反での 摘発121件(同68・1%増)-など。被害者は9割以上が女性で、双方の関係は73%が婚姻、15・3%が内縁だった。

同法以外でDV事案を摘発したのは4103件(同69・3%増)で、内訳は傷害1942件(同70・1%増)、暴行1609件(同65%増)など。脅迫は121件(同348・1%増)と急増した。


警察庁幹部は「DVは加害者が身内のため被害申告をためらわれていたが、身の安全のためという観点から積極的になってきた」と話している。