2013年3月30日土曜日

子どもの外遊び促す条例成立


子どもの体力が低下している中、東京・千代田区はこれまで禁止していた公園でのボール遊びを週に1日解禁し、子どもたちに外での遊びを促すという全国でも珍しい条例を制定しました。
都心にあって官公庁や企業のビルが建ち並ぶ東京・千代田区では広い公園が少なく、これまで公園でのキャッチボールやサッカーなどのボール遊びは休憩している人の迷惑になるとして禁止されていました。
しかし、区内の小・中学生の体力調査の結果が小学生の男子を除いて全国平均を下回るなど、子どもの体力の低下が課題となっていました。
このため、千代田区は神田地区と麹町地区にある公園で週に1日、放課後の2時間、小学生以下と保護者に限ってボール遊びを解禁する条例案を区議会に提出し、28日の本会議で可決されました。
条例では子どもたちに外での遊びを促すとしていて、こうした理念を条例にするのは全国でも珍しいということです。
東京23区内では、敷地が狭いことからボール遊びを禁止している公園が多く、千代田区・子ども総務課の高橋誠一郎課長は、「子どもたちが外遊びを通じてたくましく育つよう、この条例を通じて区の理念を区民に伝えたい」と話しています。
ボール遊びは5月の大型連休明けに解禁される予定で、千代田区は今後、日にちや時間の延長などを検討するほか、ボール遊びができる公園を8か所に増やしたいとしています。

http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20130328/4d953a505afa8f35b2e042ee4a3efbe0.html