2013年3月31日日曜日

看護師の診療行為一部可能に 床ずれ切除など


【辻外記子】医師の具体的な指示がなくても、看護師が診療の一部ができるようになる。厚生労働省の検討会が29日、「特定看護師」の報告書をまとめた。床ずれの切除や胃ろうの管の交換などが想定されている。医師がいなくても看護師が素早く対応して、早期の治療や重症化予防につながると期待される。

 「特定看護師」はモデル事業で行われてきたが、厚労省は制度化をめざす。

 看護師の仕事は法律で、診療の補助や療養上の世話と決まっている。だが明確な定義はなく、「診療の補助」の内容は施設ごとに違っていた。厚労省は3年前から、看護師が高度な医療を安全に行えないか議論を進めてきた。医師不足の解消につなげるというねらいもあった。
朝日新聞社