2013年3月22日金曜日

「3D人体解剖アプリ」 医学教科書とは違う“生きた関節”の動き


ウルトラテクノロジスト集団「チームラボ」は、大阪大学の菅本一臣教授(整形外科運動器バイオマテリアル学)と協力し、3D人体解剖アプリ「teamLabBody-3D Motion Human Anatomy-」を開発し、AppStoreでダウンロード販売を開始した。献体とは異なる生きた人間の骨格の動きを世界で初めて再現したという。
 菅本教授は1998年、治療の過程で生きた人間の関節の三次元的な動きを解析する手法を開発。自分の意思による動きは、献体に基づく従来の医学教科書とは異なることを発見した。
 さらに約30人の研究協力者を募り、10年以上にわたってすべての関節の形態や動きをCT(コンピューター断層撮影)やMRI(磁気共鳴画像装置)で撮影。静止イメージ画像をコンピュータープログラミングで解析した上で、1000近い部位となる人体の全身の筋肉・神経・血管・骨・関節をビジュアル化し、「teamLabBody」が誕生した。内臓・脳についても今後リリースを予定という。
 全身表示させた状態から筋肉・じん帯・神経・血管・骨などを表示・半透明・非表示で切り替えることができる。自由な角度・倍率で見ることも可能だ。医療、教育、芸術の分野などで生かされそうだ。
 iPad2以降に対応しており、価格は2600円(ライト版は85円)。