2013年5月9日木曜日

福島の高校でライフプラン学ぶ講座


原発事故の影響で仮設校舎で授業を行っている福島県の浪江高校で、生徒たちに将来の人生設計を考えてもらうためのライフプラン講座が始まりました。
この講座は、東日本大震災をきっかけに生徒の資格取得に力を入れている福島県立浪江高校が今年度から始めたもので、「3級ファイナンシャル・プランニング技能士」の資格取得を目指します。
8日の開講式で佐藤肇校長は「講座を通して被災地の環境に対応し、みずからの人生設計ができる人材に育ってほしい」と生徒たちに呼びかけました。
生徒たちは仮設住宅で暮らしたり家族と離れて学校の宿舎に住んだりしています。
この講座は、厳しい環境にいる生徒たちから経済的な課題や人生設計を考えられる資格を学びたいという声が上がり始めたということです。
開講式のあと、最初の講義を受けた3年生の渡邉愛さんは「公務員になって被災地のお年寄りなどに適切なアドバイスができるようになりたいです」と話していました。
また、同じ3年生の八島優香さんは「年金のことなど母親にアドバイスできるようになりたいです」と話していました。
生徒たちは年内に行われる「3級ファイナンシャル・プランニング技能士」の試験に挑戦するということです。