2013年5月11日土曜日

九州の産科、無精子症でも受精 これまで80人誕生


無精子症の男性の精巣から精子が成熟する前段階の細胞を取り出し、安定的に体外受精を成功させる手法を確立したと、セントマザー産婦人科医院(北九州市)が10日発表した。
 移植した胚のうち出産にいたったのは1割弱だが、2012年6月に最初の女児が誕生し、これまでに80人の赤ちゃんが生まれたという。
 院長によると、無精子症の男性の一部は未熟だが受精能力のある円形の「前期精子細胞」まではつくれる。同医院は大きさや中身の違いからこの細胞とそれ以外の細胞を区別できることを発見。卵子に電気刺激を与える方法で、受精率を向上させた。