2013年5月9日木曜日

福大が「食・農教育プログラム」 復興の狙い手育成


東京電力福島第一原発事故に伴う放射性物質拡散からの食品産業や農業の復興に必要な知識を普及するため、福島大は今年度から5年間、「ふくしま未来食・農教育プログラム」として、学生への授業や県民を対象にした公開講座を展開する。8日、定例記者会見で発表した。
 プログラムは、高い専門性や幅広い知識を持つ復興の担い手を育成するのが狙い。市民の放射性物質測定をはじめ、農業生産・食品加工段階での放射性物質吸収抑制などの知識・技術を広める。
 学内での学生向けの授業の他、一般向けの公開講座、全国的な研究機関などを招いた学会などを随時開催する。専任教員として特任教授・准教授計4人を採用する。
 第一弾として9日から7月にかけて同大で10回にわたって産業復興学の公開講座を開講し、各界から専門家を講師に招く。