2013年5月9日木曜日

大飯原発で貝付着 出力下げる


国内で唯一運転している福井県の大飯原子力発電所の3号機で、冷却装置の内部を流れる海水の量が減っていることから、関西電力は、装置の内部に大量の貝などが付着したことが原因とみて、貝などを取り除くために、出力を一時的に20%ほど下げて運転することになりました。
福井県おおい町にある大飯原発は、去年8月から3号機と4号機が国内で唯一営業運転を続けています。関西電力によりますと、このうち3号機では発電用のタービンを回す蒸気を冷やして水に戻す「復水器」と呼ばれる冷却装置で、内部を流れる海水の量が去年12月ごろから減り始め、通常の量より20%ほど少なくなっているということです。
関西電力は、復水器の内部に大量の貝などが付着したことが原因とみて、今月17日から1週間ほどかけて内部に付着した貝などを取り除く作業を行い、その間、出力を20%ほど下げて運転することになりました。
関西電力は「出力を下げている間は火力発電所の発電量を増やすなどして電力を補うため企業活動や市民生活に影響はない」としています。