2013年5月2日木曜日

オンラインで診療情報を共有

医師不足が課題になっている釜石市と大槌町で、複数の病院や診療所をオンライン上で診療情報などを共有することで、医師の負担を減らそうという取り組みが1日から始まりました。
この取り組みは、釜石市と大槌町の県立病院など6つの病院と16の診療所を、オンライン上のネットワークで結んで、医師の事務作業を減らそうというものです。
ネットワークの本格運用の開始にあわせて1日、釜石市で記念式典が開かれ、はじめに釜石医師会の小泉嘉明会長が「医療情報の共有を地域全体で進めることで、医師が少ない中でも地域医療を盛り上げていきたい」とあいさつしました。
このネットワークに参加した医療機関は、オンライン上で、患者の診療情報を確認したり、診療や検査の予約を行ったりすることができるということで、きのうは、実際にパソコンを使ったデモが公開されました。
釜石保健所によりますと、ネットワークの導入によって、医療機関どうしのやりとりが効率化されるほか複数のサーバーで情報を管理するため、災害時でも診療情報へのアクセスが確実になるということです。
釜石市と大槌町は今後、地域の薬局や歯医者、それに福祉施設などにもネットワークへの参加を呼びかけることにしています。
05月02日 06時18分