2013年4月11日木曜日

アレルギー事故受け 調布ルール策定へ


東京・調布市の小学校で、チーズなどにアレルギーのある女子児童が給食を食べたあとに死亡した事故で、再発防止策を検討する委員会の初めての会合が、10日夜、調布市で開かれ、給食でのアレルギー事故を防ぐため、今後、ほかの地域の参考にもなる独自の「調布ルール」を定めることを確認しました。
調布市の富士見台小学校では、去年12月、チーズなどにアレルギーのある5年生の女子児童が、給食のおかわりとして担任の教諭からチーズの入ったチヂミを誤って手渡されたあと、ショック症状を起こして死亡しました。
この事故の原因について市教育委員会の検証委員会は、先月、教職員の危機管理意識が欠如していたなどとする報告書をまとめ、教育長に提出しています。
市の検討委員会は、この報告書を受けて、具体的な再発防止策を検討するために設けられ、10日夜の初会合には、医師やアレルギーのある子どもの保護者など19人の委員が出席しました。
冒頭で女子児童の両親が書いた、「亡くなった娘の思いに応えて、安心につながる施策を作ってほしい」というメッセージが読み上げられました。
続いて、意見交換が行われ、一人一人のアレルギーの症状を詳しく把握しておく必要があるとか、ショック症状を和らげる注射の保管場所を前もって決めておくべきだといった意見が出されました。
そのうえで、全国のほかの地域にも参考にしてもらおうと、再発防止策と事故が起きたあとの対応を具体的にまとめた独自の「調布ルール」を、ことし6月にも定めることを確認しました。
NHK NEWS WEB