2013年4月17日水曜日

風疹感染拡大 勢いさらに増す



風疹感染拡大 勢いさらに増す
妊娠中の女性が感染すると赤ちゃんに障害が出るおそれのある風疹の患者は、今月7日までの1週間で460人で、先月下旬以降、感染拡大の勢いがさらに増していることが分かりました。
熱や発疹などの出る風疹は、患者のせきやくしゃみを通じて広がり、妊娠中の女性が感染すると赤ちゃんの目や耳、それに心臓などに障害が出るおそれがあります。
国立感染症研究所によりますと、全国で風疹と診断された患者は今月7日までの1週間で460人に上り、先月下旬以降、感染拡大の勢いがさらに増していることが分かりました。
都道府県別では、▽東京都が119人と突出して多くなっていますが、▽大阪府でも93人に急増し、▽神奈川県が67人、▽兵庫県が42人、▽鹿児島県が19人など、流行は首都圏と関西を中心に全国に広がっています。
全国の患者数はことしに入ってから合わせて3480人に達し、今の方法で集計を始めて以降、最も大きな流行となった去年1年間の合計の1.5倍近くに上っています。
ことし、診断を受けた患者の90%は、予防接種を受けていない人が多い20代以上の年齢層で占められています。
国立感染症研究所の多屋馨子室長は、「急速な患者数の増加は非常に心配される状況だ。風疹は子どもの軽い病気だとあなどられがちだが、健康な成人男性が重い合併症を併発して入院することもあるので、自分のことと考えて予防接種を受けてほしい」と呼びかけています。