2013年4月29日月曜日

医療関連企業 ロシアへの進出相次ぐ


日本の製薬会社や医療機器メーカーは、経済成長に伴って医薬品の需要が増えているロシアでの薬などの生産や販売に、相次いで乗り出しています。
このうち製薬最大手の「武田薬品工業」は去年、ロシア西部のヤロスラブリにおよそ100億円をかけて工場を建設しました。
工場では現在、本格的な生産に向けた準備を進めており、来年から脳梗塞や心筋梗塞などの薬を生産する計画です。
また、製薬大手の「エーザイ」は今月、モスクワに現地法人を設立し、抗がん剤やてんかんの治療薬の販売に乗り出すことにしているほか、医療機器大手の「テルモ」も現地法人を設けて、心臓や血管の治療に使うカテーテルなどの販売を本格化させる方針です。
ロシアでは経済成長に伴って医薬品の需要が増えているうえ、ロシア政府も健康保険制度の充実などを進めていることから、各社は今後3年で医薬品の市場は30%以上増え、医療機器の市場も倍近くに拡大するとみています。
ロシアにはトヨタ自動車やマツダなどの自動車メーカーが相次いで生産の拠点を設けていますが、今後、医薬品や医療機器の分野でも日本企業の進出がさらに進みそうです。