2013年4月22日月曜日

論文引用 国内トップも世界17位


学術論文が引用された件数による大学や研究機関のランキングがまとまり、国内トップの東京大学は世界では17位と、調査が始まった11年前以来の低い順位となりました。
アメリカの情報サービス会社トムソン・ロイターは、2002年から毎年、世界の大学や研究機関が発表した学術論文が、過去11年間に、ほかの論文に引用された件数のランキングを発表しています。
それによりますと、国内トップの東京大学は世界では17位、次いで、京都大学が35位、このほか、大阪大学が47位、科学技術振興機構が59位、東北大学が77位などとなっています。
国内トップの東京大学の順位は3年連続で下がり、調査が始まった11年前、2002年の19位に次ぐ低い順位となりました。
トムソン・ロイターによりますと、東京大学の論文の引用件数はこの10年余りで2倍以上に増えましたが、中国やインドなどで発表された論文の引用件数がそれ以上に増えたため、順位が相対的に下がったということです。
一方、分野別に見ると、「物理」では東京大学が世界で3位、「化学」では京都大学が4位に入り、ノーベル賞を数多く受賞してきた分野では、世界への影響力を示す形となっています。