2013年4月29日月曜日

乳幼児内部被ばく検査機器導入へ


体内に取り込んだ放射性物質の量を調べる内部被ばく検査について、東京大学の研究者がアメリカの測定機器メーカーとともに、乳幼児向けの測定装置の開発を進め、ことしの秋ごろには県内の病院に導入されることになりました。
内部被ばくを検査する「ホールボディーカウンター」は主に成人向けに開発されたため、身長の低い乳幼児では検査の精度が落ち、医療機関によっては乳幼児が検査を受けられないところもありました。こうした状況を受けて、東京大学の研究者がアメリカの放射線測定機器メーカーなどに協力を求めて新たに乳幼児向けの検査装置を開発することになりました。
新たに開発される装置は乳幼児が数分間じっとしていられるように寝そべった状態で測定ができるということです。
また、放射性物質を検知する検出器の数を倍に増やし、これまでより少ない量の放射性物質でも検出できるようになります。
乳幼児向けの検査装置は、ことしの秋ごろには平田村の「ひらた中央病院」に導入される予定で、無料で検査を受けられるということです。
装置の開発に携わっている東京大学の早野龍五教授は、「乳幼児の検査を希望する保護者が多くいたにもかかわらずこれまで検査がされてこなかった。ひとりでも多くの人に継続的に検査を受けていってもらいたい」と話しています。
04月29日 13時00分