2013年4月20日土曜日

薬の登録販売者試験で不正受験疑い1000人超


薬剤師でなくても市販薬を販売できる登録販売者の資格試験で、制度が始まってから4年半の間に、1000人以上が不正に受験していた疑いのあることが、厚生労働省の調査で分かりました。
登録販売者は、薬剤師でなくても市販薬を販売できる資格で、受験するためには、一定期間、薬剤師のもとで実務経験を積んだ証明書などが必要です。
しかし、大手スーパーマーケットの「西友」やドラッグストアを運営する「カメガヤ」などで、実務経験のない従業員にうその証明書を発行していたことが相次いで発覚し、厚生労働省が、都道府県を通じて調査を進めています。
これまでの調査で、この制度が始まった平成20年から去年11月までの4年半の間に「西友」で延べ310人、「カメガヤ」で延べ485人、このほか全国31の事業者で延べ269人の合わせて延べ1064人が、不正に受験していた疑いのあることが分かりました。
このうち、「西友」と「カメガヤ」では合わせて261人が合格しているということです。
厚生労働省は不正が確定した人については、順次、合格を取り消す方針で、受験の際にも実務経験を証明する勤務簿の提出を求めるなどして再発を防ぐ取り組みを進めることにしています。