2013年4月14日日曜日

米西海岸 保護されるアシカが急増


アメリカ西海岸のロサンゼルス周辺の海岸で、衰弱した状態で保護される若いアシカが、ことしは例年の10倍のペースで増えており、専門家は餌の小魚の減少が原因とみて調べています。
アメリカ西海岸のロサンゼルス周辺では、ことしに入ってから衰弱した状態のアシカが海岸に打ち上げられているのが次々と見つかり、NOAA=アメリカ海洋大気局によりますと、保護されたアシカの数はことし1月から3月までの3か月で948頭に上りました。
見つかったアシカはほとんどが1歳未満の若いアシカで、餌の小魚を十分取れなかったことによるとみられる栄養失調の状態だったということです。
この地域では、親離れしたアシカの子どもが上手に餌を取れずに弱って保護されるケースが毎年1月から3月まで80件前後報告されますが、ことしは例年の10倍を超えており、NOAAは「過去最多とみられる」としています。
また、保護されたアシカは、動物愛護団体が施設で数か月間飼育して海に戻しますが、ことしは、どの施設も満杯の状態が続いているということです。
地元でアシカの保護に長年取り組んでいるピーター・ウォーラースタインさんは、「アシカの生息する海域で、いわしなどの小魚が減少しているのではないか」と話していますが、詳しいことは不明で、現在専門家が調べています。
NHK