2013年4月14日日曜日

温暖化進めば河川氾濫4.4倍のおそれ


温暖化防止の対策を今後積極的に取らなかった場合、今世紀末に日本では集中豪雨の発生が増え、河川が氾濫する確率が最大で4.4倍に高まるおそれがあるとする予測を環境省などがまとめました。
これは、世界各国の科学者で作る国連のIPCC=「気候変動に関する政府間パネル」の報告書のデータを基に、環境省などが20世紀末と比較して、今世紀末での日本国内への影響を分析し、まとめました。
それによりますと、温暖化防止の対策を積極的に取らなかった場合、今世紀末の日本の平均気温は20世紀末と比べて2度1分から4度上がると予測しています。
この影響で集中豪雨の発生が増え、土砂崩れが起こりやすくなり、川が氾濫する確率は1.8倍から最大で4.4倍に高まるとしています。
また、太平洋において勢力の大きい台風が発生しやすくなり、この影響で日本の太平洋沿岸の広い地域で高波が起こるリスクが高まると予測しています。
今回の予測について、環境省は、「温暖化が進み、一定の被害が出ることは避けられない。被害に対応していくための対策も検討している」としていて、温暖化防止の対策とともに、再来年3月までに被害を食い止めるための具体的な計画をまとめることにしています。
NHK