2013年4月19日金曜日

飯舘村が全子どもに甲状腺検査


原発事故ですべての住民が避難を続ける飯舘村は、住民の放射性物質への不安に応えるため、幼稚園から中学生までの子どもたち全員が年に1回甲状腺と内部被ばくの検査を受けることになり、17日に授業時間を使って初めての検査が行われました。
村は去年8月から、希望する住民を対象に甲状腺と内部被ばくの検査を行っていますが、これまでの18歳以下の受診率は甲状腺の検査で36%程度、内部被ばくで18%程度にとどまっています。
このため、今年度からは幼稚園から中学校までの子どもたち全員およそ660人を対象に、学校の授業の時間などを使い、年に1回検査を行うことになりました。
検査の初日の17日は、飯舘中学校2年の生徒およそ40人が、村が検査を委託している福島市内の病院を訪れ、超音波を使った甲状腺の検査やホールボディーカウンターと呼ばれる機器で内部被ばくの検査を受けていました。
検査を受ける度にスタンプが押されて、卒業時には1回につき1万円分の図書券と交換できるということです。
男子生徒は「自分の体の状態が分かるので安心できます」と話していました。
飯舘村の菅野典雄村長は「全員が検査を受けられる体制を整えることで安心につなげたい」と話していました。
04月18日 13時38分
NHK