2013年4月29日月曜日

震災に負けない野生生物展示会


震災や原発事故の影響を受けながらも懸命に営みを続ける野生の動植物を紹介する展示会が南相馬市で開かれています。

南相馬市博物館で開かれている展示会には、県内に生息する野生の動植物の写真や標本などおよそ200点が展示されています。
このうち原発事故のあと作付けができなくなった水田の様子を記録したコーナーでは、乾燥した水田で姿をみることが少なくなったカエルやヘビなどの写真が紹介されています。
また、津波のあと海辺で生息が確認された絶滅危惧種の「カワラハンミョウ」の標本からは、苦境にたたされても懸命に生きようとする生き物たちの強さが伝わってきます。
会場には震災前の福島の豊かな自然を取り戻す活動を紹介するコーナーも設けられていて、生き物の生息状況の調査など地道な活動を続ける人たちの姿を伝えています。展示会に訪れた南相馬市の男性は、「福島の自然のありがたさをあらためて感じました。人間が引き起こした問題を何とか解決しなければいけないと思います」と話していました。
この展示会は、6月16日まで南相馬市博物館で開かれています。
04月29日 13時00分