2013年4月3日水曜日

日本版NIH…医療研究の司令塔、創設を検討


読売新聞 4月3日(水)3時4分配信
日本版NIH…医療研究の司令塔、創設を検討
読売新聞
 政府は2日、最先端医療の技術革新を進める司令塔として「日本版NIH」を創設する方向で本格的な検討に入った。

 政府の医療関係の研究開発予算を一元的に取り扱う組織で、医療関係の企業と協力し、研究開発成果を早期の新薬開発や医療機器の実用化などにつなげる。政府は、経済再生に向けて6月にまとめる新成長戦略に創設方針を明記し、関連法を整備したうえで、2014年度中の設置を目指す。

 医療分野に関しては、政府内で基礎研究を文部科学省、臨床応用を厚生労働省、産業育成を経済産業省が担っているが、連携不足との指摘もある。政府は医療関係の研究開発予算を一元的に扱うことで、iPS細胞(人工多能性幹細胞)を使った再生医療の進歩や、医療機器開発の国際競争力を強化することにつながると判断した。革新的ながん治療薬や小児疾患の医薬品、医療機器の開発を重点的に支援するなど、国家戦略として定めた目標を達成しやすい環境を整えることもできるとみている。
最終更新:4月3日(水)3時4分