2013年4月8日月曜日

給食を委託する病院、7割弱に-医療関連サービス振興会が調査


医療介護CBニュース 4月8日(月)19時45分配信
 病院の7割近くが、入院患者の給食の作成や配膳などを外部業者に委託していることが、医療関連サービス振興会の調査で分かった。委託率は3年前の調査と比べて5ポイント余り、9年前の調査と比べると約14ポイント上昇していた。また、寝具類洗濯や医療廃棄物処理などの委託率は95%を超えていた。

 同振興会では昨年、全国4000か所の病院を無作為に抽出し、医療関連サービスの委託率に関するアンケート調査を実施。1137か所の病院から有効回答を得た。

 委託サービスのうち、患者らの給食に関する業務を外部組織に委託している病院の割合は、67.9%で、09年の調査(62.3%)から5.6ポイント、03年の調査(53.8%)から14.1ポイント上昇していた。調査を開始した1991年(19.9%)と比較すると、委託率は3.4倍に達した。

 給食を委託する病院が増え続けている点について同振興会では、▽個人別の献立が一般的になってきた上、栄養管理実施加算や栄養サポートチーム加算が設置され、院内の栄養士の業務が増加した▽大規模な業務を受注できる企業が増えた―ことなどが背景にあるのではないかとしている。

■委託率が高いのは「寝具類洗濯」「医療廃棄物処理」など

 また、医療関連サービスで委託率が最も高かったのは「寝具類洗濯」(97.5%)で次いで「医療廃棄物処理」(96.9%)、「検査検体」(95.9%)、「医療用ガス供給設備保守点検」(88.1%)、「院内清掃」(83.8%)、「医療機器保守点検」(83.1%)などが高かった。逆に「患者搬送」(7.9%)や「医療情報サービス」(6.0%)、「在宅医療サポート」(8.6%)などは、委託率が10%に満たなかった。【ただ正芳】