2013年4月6日土曜日

動物専用診療車の引き渡し式


原発事故の避難区域にとり残されたペットや家畜が、自然に繁殖して問題になっていることから、獣医師が乗り込んで現地で手術ができる動物専用の診療車が寄贈されました。
この診療車は、民間の団体から県や獣医師会などで作る福島県動物救護本部に贈られたもので、心拍数や血圧などがわかるモニターを備え、病院と同じように診療や手術ができます。
国や県などでは、これまでに避難区域にとり残された犬や猫などおよそ1000匹を保護して、新たな飼い主を探すなどの活動を続けていますが、最近は区域内や保護施設の中で自然に繁殖するケースが相次ぎ、課題になっています。診療車は今後、仮設住宅や保護施設などに出向き、ペットや家畜の診療や去勢手術などに活用されることになっています。
県獣医師会の森澤道明会長理事は、「動物を連れてきて診療や手術をし、また戻すのは大変なので、現地で活用していきたい」と話しています。
04月05日 17時58分