2013年4月2日火曜日

川や湖70%以上で水温上昇傾向

全国の川や湖などの水温について20年以上の変化を環境省が初めて分析した結果、全体の70%以上の地点で上昇傾向にあることが分かりました。
環境省は「気温の上昇などが影響していると考えられ、今後、生態系に及ぼす影響も調べていきたい」としています。
環境省は、気候変動が日本の川や湖、沼、それに周辺の海域に与える影響を調べるため、全国4477の地点で、昭和56年度から平成19年度までの27年間にわたる水温の変化を、6月から8月の夏の期間と、12月から2月の冬の期間について初めて分析しました。
その結果、夏では全地点の72%、冬では全地点の82%で、水温が上昇する傾向にあることが分かりました。
また全地点の平均の上昇の幅は、川と湖、沼では夏、冬ともにおよそ1度、海では夏はおよそ0.7度、冬はおよそ1.3度となっていました。
同じ27年間で平均気温は各地の観測地点で0.5度から2.5度ほど高くなっていて、環境省は水温の上昇には気温の上昇のほか、ヒートアイランド現象で熱くなった都市部の道路や建物に降った雨が流れ込んだことなどが影響しているとみています。
環境省は今後、川や湖などの水温の変化が生態系に及ぼす影響についても調べることにしています。
NHK NEWS WEB