2013年4月3日水曜日

中国の鳥インフルエンザ WHOが注意喚起


中国でこれまで人への感染が確認されていなかった「H7N9型」の鳥インフルエンザで2人が死亡したのを受けて、WHO=世界保健機関は1日、各国政府に注意を促すとともにウイルスの分析を進めています。
中国の衛生当局は先月31日、肺炎などの症状を訴えて死亡した上海市の男性2人が「H7N9型」の鳥インフルエンザウイルスに感染していたと発表しました。
これを受けてWHOは1日、声明を出し、世界各国の政府に注意を促すとともに、感染経路の特定を進めていることを明らかにしました。
WHOによりますと、死亡した2人以外に同じ型のウイルスの感染が確認されて現在も治療を受けている安徽省の女性1人を加えた3人について、今のところ感染経路のつながりは確認されておらず、また3人以外の新たな感染者も出ていないということです。
鳥インフルエンザではこれまで「H5N1」型などの人への感染は報告されていますが、「H7N9」型の人への感染は初めてのケースで、WHOは、現地の状況を監視しながら、ウイルスの遺伝子分析などを進め、感染力の強さや毒性を詳しく調べています。
NHK NEWS WEB