2013年4月10日水曜日

日本病院会 院内も風疹対策を


日本病院会 院内も風疹対策を
風疹の流行が続いていることを受けて、全国の2000以上の病院が加盟する日本病院会は、院内での 感染拡大を防ぐため、各病院に対し、職員の風疹に対する抗体の数値を検査し、不十分な場合は、ワクチンの接種を促すとともに、出入りする業者に対しても同 じ対応を依頼するよう求める通知を出しました。
国立感染症研究所によりますと、全国で風疹と診断された患者は先月31日までの1週間で375人に上り、ことしに入ってからの患者は去年の同じ時期の25倍の2903人に達しました。
こうした事態を重くみて、日本病院会は、加盟する全国の2370の病院に対して風疹への対応について通知を出しました。
この中では、病院で働く職員の風疹に対する抗体の数値を検査し、不十分な場合はワクチンを接種するよう促すことを求めています。また、病院に出入りする製薬メーカーの社員や委託業者についても、同じ対応を依頼することを求めています。
日本病院会の感染症対策委員会の委員で、東京医療保健大学の木村哲学長は「風疹の今の流行状況は異常で、病院を訪れた患者に感染させてしまうことがないよう病院はきちんと対応すべき。
出入り業者もリスクがあるのでワクチンを接種してほしい」と話しています。