さまざまな組織や臓器の細胞になる能力がある人工多能性幹細胞(iPS細胞)の作製を妨げる遺伝子を、京都大iPS細胞研究所のグループが明らかにし、1日付の米科学アカデミー紀要電子版に発表した。
体を修復する再生医療で有望なiPS細胞作製の効率化や高品質化に役立つと期待される。
グループは、マウスの神経細胞に「山中4因子」と呼ばれる遺伝子のほか、神経細胞に特徴的にある158の遺伝子を一つずつ導入し、iPS細胞に育ったものと育たなかったものを見分けた。
その結果、Pax6など六つの遺伝子は、他の遺伝子に比べて作製効率が低く、作製を妨げていることが分かった。
2013/04/02 04:00 【共同通信】