2013年4月4日木曜日

買い物弱者支援 生協移動販売

小売業界の販売競争が激しくなる中、3月合併して誕生した国内最大の生協・生活協同組合が、新たなサービスとして遠くまで買い物に行けないいわゆる「買い 物弱者」を支援しようと、千葉県袖ケ浦市でトラックを改造した車で移動販売を始めることになり、4日車がお披露目されました。
移動販売は、3月に東京、千葉、埼玉の生協が合併して誕生した「コープみらい」が始めます。
生 協は、会員の注文による宅配事業などに強みを持っていましたが、スーパーなどのネット通販の広がりや、コンビニによる宅配などに押されて販売が伸び悩んで いて、新たなサービスで地域の期待に応えようと、近くに買い物できる場所がなく遠出もできない「買い物弱者」への支援に乗り出すことになりました。
袖ケ浦市で行われたお披露目式では、2トントラックを改造した移動販売用の車が紹介されました。生鮮食品や日用雑貨、それにお年寄りから要望が多いという入れ歯の洗浄剤や線香など、およそ500種類の商品を積み込み、千葉県南部の各地区を回っていく計画です。
移動販売が行われる袖ケ浦市の花房平地区は、高台に88世帯が暮らし、65歳以上だけの世帯が半数を占めていて、最も近いスーパーは2キロ離れています。
1人暮らしで88歳の篠崎美佐子さんは「足が悪く1人では買い物には行けないので、商品を確認して移動販売は大変助かります」と話していました。
地区の自治会長、兼松洋行さん(69)は「買い物だけでなく、みんなが集まって話も出来る拠点となるよう期待しています」と話していました。
生協では5月以降、移動販売の範囲を、市原市や君津市の山間部などにも広げる予定です。
04月04日 17時14分
NHK ONLINE