2013年4月9日火曜日

風疹 最悪ペースの週に300人超増加


妊娠中の女性が感染すると赤ちゃんに障害が出るおそれのある風疹は、2月の下旬以降、1週間に300人を超える最悪のペースで増え続け、ことしに入ってからの患者は、去年の同じ時期の25倍に達しています。
熱や発疹などの出る風疹は、患者のせきやくしゃみを通じて広がり、妊娠中の女性が感染すると赤ちゃんの目や耳、それに心臓などに障害が出るおそれがあります。
国立感染症研究所によりますと、全国で風疹と診断された患者は先月31日までの1週間で375人に上り、ことしに入ってからの患者は、去年の同じ時期の25倍の2903人に達しました。
特に2月の下旬以降の6週間は、1週間に300人を超える最悪のペースで増え続けています。
都道府県別では、東京都が111人と突出して多く、神奈川県が60人、兵庫県が42人、愛知県が13人、鹿児島県が12人など流行は全国に広がっています。
ことし、診断を受けた患者の90%近くは、予防接種を受けていない人が多い20代以上の年齢層で占められています。
国立感染症研究所の多屋馨子室長は、「例年、風疹の流行のピークは6月から7月にかけてで、これまで患者が少ない東北や四国などでも今後、増えていくとみられる。特に、妊娠を希望する女性や周囲の男性は、予防接種を受けてほしい」と呼びかけています。
NHK NEWS WEB